【後編】凹んだ心に火を灯す、日常に隠された「愛のメッセージ」

こんにちは。心理カウンセラー 木村裕です。

前編では、私の心の奥底にある「無価値感」や「恐れ」について深掘りし、人がなぜ落ち込み、不安になるのかをお話ししました。

今回は、そんな「凹んだ感情」や「先が見えない不安」を抱えた時に、どうやってモチベーションを取り戻していくのか、私自身の体験を通してお伝えしたいと思います。

モチベーションを上げる方法は人それぞれです。

例えば、一旦すべての作業を思い切って休んでみるのも一つの手です。

あるいは、「もっと遊び心を持とう」と視点を変えるアプローチもあります。 実は私も、モヤモヤとした暗闇の中にいた時、斎藤一人さんの本を読みながら「もっと人生に遊び心を持って楽しまなきゃな」と自分に言い聞かせていました。

しかし、心が深く沈み込んでいる時は、その「遊び心」を作り出す余裕すらないのです。

どうやってこの状況を抜け出せばいいのかと、ただ立ち尽くすような日々が続いていました。

そんな矢先、信じられないような出来事が起きました。 車を運転していた時のことです。

突然、一匹の狸が道路に飛び出してきました。

山形という土地柄、山道を走っていると動物が飛び出してきてヒヤッとした経験は何度もあります。

しかし今回は、全く避けようのないタイミングでした。

狸は車など気にも留めず、こちらを見ることもなく歩みを進めてきました。

国道を走っていたため、ブレーキを踏む間もなく、私の車はその狸とぶつかってしまったのです。

本当に、頭が真っ白になるほどびっくりしました。

以前の私なら、「ああ、ごめんね」と心の中で謝りながら、そのまま通り過ぎていたかもしれません。

道端で車に轢かれた動物を見ることはこれまでにもありましたが、まさか自分が当事者になるとは思ってもみませんでした。

しかし、今回はどうしてもそのまま走り去ることができず、車をUターンさせて轢いてしまった場所へと戻ったのです。

車を降りて、そこに倒れている狸の亡骸を見た瞬間――私は強烈な感覚に襲われました。

口から血を流して倒れていたその狸の姿が、少し前に旅立った私の愛猫、紬(つむぎ)の最期の姿と鮮明に重なったのです。

紬もまた、最期は血を吐いて息を引き取りました。

狸はすでに息を引き取っていました。

私は車にあったタオルを取り出し、その体を包みました。

そして抱きかかえたまま、国道の反対側にある山へと入っていきました。

少し進むと木があり、その下の窪みになっている場所にそっと横たえ、外からは見えないように落ち葉や木の枝をかけて埋葬し、静かに手を合わせました。

広大な世界の中で、あの瞬間に私の車と狸がぴったりとぶつかる確率はいかほどでしょうか。

以前の私であれば、「何か不吉なことが起きる前触れかもしれない」と恐れていたと思います。

世間の多くの人も、そう捉えるかもしれません。

突然のショッキングな出来事を、「これは呪いだ」という風に捉えることもできれば、「愛のメッセージ」として受け取ることもできます。

だけど、こういう時こそ、やはり愛のメッセージとして受け止める。

そうすることによって、人としても成長できるし、心の回復にも繋がっていくのです。

これは自分の価値観をより高いものへと引き上げ、自分の心の幅を広げる大きなチャンスなんだなと、今回改めてつくづく思いました。

すべての心は深いところで繋がっているという「集合的無意識」や、目に見えない精神世界の話にとどまらず物理現象の真理を解き明かす「量子力学」の考え方を辿れば、この出来事も単なる偶然ではありません。

私たちの無意識の奥底にあるのは、「幸せになりたい」という思いです。

それなのに、日々の疲れや気分の落ち込みなどで心が曇り、勝手に行き詰まりを感じて迷ってしまうことがあります。

だからこそ、私たちが幸せへと向かう軌道から外れそうになった時、それを修正するための強烈なメッセージが宇宙から届くのです。

そんな私に対して、少し前に旅立った愛猫の紬、そして今回の狸は、自らの命をもって強烈なメッセージを届けてくれました。

それは「命の儚さ」と「尊さ」です。

人生はいつ終わるか分からない。明日何が起きるかも分からない。

だからこそ、毎日を、そして自分がやりたいと決意した道を大切に生きなければならない。

こんなにも尊い命の教えを目の当たりにするということは、宇宙が「今の自分は間違っていないよ」「もっと自信を持って、このまま進んでいいんだよ」と、迷っている私の背中を強く押してくれている証なのだと受け取ることができたのです。

人が正しい道を進もうとしながらも迷いが生じている時や、本来の道から外れそうになっている時、宇宙は「これでもか」というくらい繰り返しメッセージを送って、軌道修正を助けてくれます。

もう一つ例を挙げるとすれば、私が以前いた職場での経験です。

当時の仕事場では、これでもかというくらい嫌なことばかりが続きました。

自分の心の中もいつもモヤモヤしていて、イライラが止まらない。

そんな状況がずっと続いていたのです。

今思えば、それは「その仕事はあなたに合っていないよ」という宇宙からの強烈なメッセージだったんですよね。

早く他の仕事に変えればよかったのですが、渦中にいる時はなかなか気づけません。

しかし、最終的にその場所から離れ、環境を変えた途端、本当に状況がどんどん好転していったという実感があります。

振り返ってみれば、自分の人生にはそういったことが何度もありました。

皆さんはどうでしょうか? 振り返ってみた時、思い当たることはありませんか?

同じような嫌な出来事が繰り返される。

なぜかいつもイライラしてしまう、モヤモヤが晴れない……。

実はそれこそが、宇宙からの「愛のメッセージ」なのです。

家に帰る車の中でも、確信は深まるばかりでした。

「自分のやっていることを信じて、もっと自信を持っていいんだ」と。

心が凹んで前に進めない時、私たちは無理に自分を奮い立たせようとしたり、諦めてしまったりします。

けれど、本当の「やる気」や「生きる力」は、自分の内側だけで無理やり作り出すものではありません。

心が深くへこんでいる時にこそ、自分の周りで起きている出来事をよく観察してみてください。

そこには必ず、宇宙からのメッセージがあると思うのです。

これが世の中の理であり、真理だと私は確信しています。

自分がどれだけ周りの世界から助けられているかということを感じること、受け取ること、そして理解すること。

目の前の出来事から光の側面を見出し、そのメッセージをしっかりと受け取ることが、心の回復へと確実に繋がっていく。

それこそが、今回私が皆さんへ一番お伝えしたいメッセージです。

最後に、私の前に姿を現してくれた君へ。

「あなたが命をかけて届けてくれたメッセージ、しっかりと受け取りました。もう迷わずに、自分を信じて真っ直ぐに進んでいくよ。私に大切な気づきをくれて、本当にありがとう。どうか、安らかに。」

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