こんにちは、心理カウンセラーの木村裕です。
先日、いつものように心地よい風を感じながら、河原沿いをランニングしていた時のことです。
まだ朝早い時間帯だったこともあり、周囲には誰もいません。
静かな大自然をひとり占めしながらトコトコと走っていると、突然、頭に「バシッ!!」と激しい衝撃が走りました。
「えっ!? 何が起きたの!?」
あまりの衝撃に、被っていた帽子が勢いよく弾き飛ばされてしまいました。慌てて周囲を見上げると、そこには大きな翼を広げた一羽の「トンビ」が。
どうやら、私の帽子を目がけて急降下し、まともにぶつかってきたようなのです。
驚いたのも束の間、帽子を被り直した私をあざ笑うかのように、そのトンビは上空でグルグルと円を描きながら、こちらの様子をじっと伺っています。
そして、完全にロックオンしたかのように、何度も何度も、私の頭をめがけてまっすぐに突っ込んでくるのです。
普通なら「うわあ!襲われた!怖い!」とパニックになるところですよね。
実際、トンビの爪は鋭いですし、またぶつかったら本当にお互いにケガをしてしまいます。
私もこれ以上は絶対に衝突しないように細心の注意を払いました。
でも、すぐ近くまで迫ってくるトンビをこんなに間近で見たのは、私も初めてのこと。
じっくり観察してみると、その顔が驚くほどにすごく可愛かったのです。
何度も上空から私を目がけてブレずに真っ直ぐ向かってくる姿を見ているうちに、恐怖を通り越して、私の心の中にある「別の感情」が湧いてきたのです。
「……あれ? もしかしてこの子、私と遊んでる?」
子育て中でピリピリしていたのかもしれないし、単に私の帽子が気に入っただけかもしれません。
でも、大空からまっすぐに私に向かってくる姿がものすごくカッコよくて、だんだん愛おしく思えてきたのです。
結局、そのトンビは、私が河原沿いを走りきるまでの約7〜8キロの間、ずーーーっと私と並走(並飛?)してついてきました。
誰もいない朝の河原で、私とトンビだけの特別な時間が流れていきます。
最後の最後に、私が河原を抜けて一般道に出る手前で、トンビは「ピーヒョロロ〜」と何かを告げるようにひと鳴きして、大空へ戻っていきました。
気づけば私は、恐怖のランニングではなく、「一羽の鳥と、大自然の中で濃密なデートを楽しんだ時間」を過ごしていたのです。

💡 心理学のレシピ:心をクリーニングする「リフレーミング」
この体験、心理学でいう「リフレーミング」の最高のお手本だなと感じます。
リフレーミングとは、物事をはめている「枠組み(フレーム)」を変えることで、その意味をまったく別のものに捉え直す技術のことです。
私たちは日々、予期せぬトラブルや、思い通りにならない出来事(=トンビの襲撃のようなもの)に遭遇します。
そのとき、多くの人は「最悪だ」「どうして私がこんな目に」という【恐怖や被害者の枠組み】で世界を見てしまいます。
すると、心の中には不安や怒り、恐怖といったネガティブな感情がどんどん溜まってしまいますよね。
しかし、「これは私を楽しませようとしてくれているのかも?」「この状況の面白いところはどこだろう?」という【好奇心や愛の枠組み】に変えてみるとどうでしょう。
起きている現実はまったく同じ「トンビが飛んできた」なのに、枠組みをカチッと変えるだけで、心に溜まりかけた恐怖や不満が一瞬できれいに洗われ、「楽しいエンタメ」へと心のクリーニング(洗濯)が行われるのです。
世界があなたを苦しめているのではありません。
あなたがどの「心のメガネ」をかけて世界を見るかで、あなたの現実の色彩が決まり、いつでも心を軽やかに洗い流すことができるのです。
🏃♂️ 魂の並走、そして気づいたこと
ランニングを終えて息を整えながら、ふと思いました。
あのトンビは、私に「今、この瞬間を全力で生きるメッセージ」を届けに来てくれたのではないか、と。
上空から仕掛けてくるトンビの動きを意識し、お互いの命の距離感を測りながら、その一挙手一投足に集中して走る。
7〜8キロもの間、私の頭の中からは過去の後悔も未来の不安も完全に消え去り、そこには「私と、トンビと、大自然」だけの世界が広がっていました。
トンビとのそのスリリングな戯れを全身で楽しみ、今、この瞬間の命の交わりに没頭する。
これこそが、最高に贅沢なマインドフルネスの時間だったのだと気づいたのです。
別れ際に彼(彼女?)が鳴いたあの声は、 「人間、もっと肩の力を抜いて、今を楽しめよ!」 という、大自然からのエールだったのかもしれません。
🗺️ 人生という名の「面白い旅」
こうして振り返ってみると、ランニングも、そして私たちの人生も、本当にひとつの「旅」のようだなあとしみじみ思います。
その道中、次に何が起きるのかは誰にも分かりません。
時には今回のように、めったに体験できないようなハプニングが突然飛び出してくることもあります。
でも、だからこそ面白いんですよね。
ただ平坦な道を歩くだけでなく、「次はどんな景色が見られるだろう?」「どんな出会いがあるだろう?」とワクワクしながら進んでいく。
そんな風に、予想外の出来事さえも「こんなことが起きて嬉しいな!」と面白がれる心の余白を持っていたいものです。
あ、でも最後にこれだけは言わせてください。
今回のハプニング、「相手がクマじゃなくて本当に本当によかった!」ということ(笑)。
もしこれが河原のトンビではなく、山道で遭遇した野生のクマだったら、さすがの私も「おっ、私と遊んでるのかな?嬉しいな!」なんてのんきに旅を楽しんでいる場合ではありません。
一発で天国への片道切符になってしまいますからね。
危険にはしっかり備えつつ、目の前のハプニングは愛おしい物語へと変えていく。
そんな心のレシピを大切に、今日も人生という旅をからやかに楽しんでいきましょう!
今日もあなたの心が、軽やかでありますように。
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心理カウンセラー 木村裕

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