【不登校の心理学】「学校に行きたくない」は弱いからじゃない!自分を守る尊いサイン

こんにちは、心理カウンセラーの木村裕です。

最近、周りで「やっぱり普通が一番ですよね」と熱心に語る方がいて、「普通が一番つまらないのに!」と内心ツッコミを入れていました(笑)。

でも実は、この「普通」という価値観を無意識に子どもに押し付けてしまう大人は案外多いものです。

心理学の「同調バイアス(みんなと同じだと安心する心理)」や、

「心理学的ホメオスタシス(変化が怖いから、今まで通りが一番安全だと思い込む心理)」

が示すように、「普通であってほしい」と願う背景には、変化や世間の目への不安から自分を守ろうとする心理が隠れています。

子どもを心配しているようで、実は親自身が「安心したい」だけの都合やわがままだったりするのです。

世間では「自分らしく」と言いながら、子どもが少しでもズレると無意識に「普通」に収まるよう仕向けてしまう。

私自身の親もそうでしたし、決して珍しいことではありません。

最近、「子どもが『学校に行きたくない』と言い出して困っている」というご相談をよく受けます。

「普通に行かせなきゃ」と焦るお気持ちは痛いほど分かりますが、少しだけ立ち止まって考えてみてください。

子どもが「行きたくない」と口にするのは、実はものすごいエネルギーがいります。

自分の心のSOSに気づき、勇気を出して言葉にする。これは「甘え」ではなく、自分を守ろうとする最高に尊い「褒められるべき行動」なのです。

心理学で言えば、自分の本当の気持ちと実際の行動が合っている「自己一致」の現れであり、周りの期待に流されずに心を守る線引きができている「境界線(バウンダリー)」がしっかり引けている証拠です。

心が折れる前に自分でブレーキを踏む、見事な「防衛本能」です。

もし今、これを見ている「学校に行きたくない」と悩むあなたへ。

行けないのは弱いからではありません。

心が壊れる前にブレーキを踏めた、とても誇らしい「自分を大切にできている証拠」です。

だから、決して自分を情けないなんて思わないでくださいね。

そして大人の皆さん。

せっかくのサインを世間体や「普通」という常識で否定し、無理に行かせると、子どもは自分を守る術を失い、やがて自分らしい花を咲かせられなくなってしまいます。

人生は決められたレールを走るだけではありません。

他人の庭に無理やり植えられるより、自分のタイミングで自分らしい花をひょっこり咲かせる方が、よっぽど素敵ですよね。

だから、「行きたくない」と言えたら、まずは「よくぞ自分で気づいて、言葉にしてくれたね!」と、直接お子さんに言葉で伝えて、おもいっきり褒めてあげてください。

そして、親御さんご自身の「本音」でお子さんと向き合ってみることが一番大切です。

休みの日にうちの猫とゆっくり過ごしていると、猫は「あ、暑い」と思ったらサッと日陰に移動します。

人間も「ここから離れよう」という直感は、身を守るためにめちゃくちゃ重要です。

人生という長いマラソンを心地よく走り抜くためにも、まずは一番近くにいる「自分自身」の心の声を最大の味方にしてあげること。

それが何よりの秘訣ではないでしょうか。

心理カウンセラー 木村裕

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