『ただいまの鈴が鳴る空に』に寄せられた感想へ——今、心から伝えたい

デビュー小説『ただいまの鈴が鳴る空に』を出版してから、少しずつ、けれど確実に読者の皆さんから温かい感想やメッセージが届いています。

手に取ってくださった方、忙しい日常の合間を縫ってページをめくってくださった方に、まずは心からの感謝を伝えたいです。

本当にありがとうございます。

私が「この届くべき人に届いてほしい」と願っていた方々へ、しっかりと物語が届いていく手応えを感じ、書き手として胸が深く震えるような想いでいます。

想定を超える「情景の広がり」と「感情の揺らぎ」

執筆中、ずっと心の中に小さな心配がありました。

「自分が頭の中に描いた景色や音、言葉に込めた意味が、ちゃんと読者に伝わるだろうか?」

「物語の世界に入り込み、楽しんでもらえるだろうか?」

しかし、いただいた感想を読んで、その不安は一気に吹き飛びました。

「頭の中に場面が鮮明に浮かんで、そのまま引き込まれるように読み進められた」

「登場人物たちの気持ちや情景が、まるで自分のことのようにイメージできた」

「あそこが、すごく腑に落ちました」と具体的な場面を挙げて感想を伝えてくれた人もいました。

「なぜそうなったのか」という物語の核心がちゃんと伝わっていたことが分かり、本当に嬉しかったです。

中には、ページをめくりながら涙を流してくださった方、自分の大切な存在(愛猫や家族)を思い浮かべて深く心を揺らしてくださった方もいらっしゃいました。

自分の表現が、読者の皆さんの豊かな想像力と重なり合い、それぞれの心の中で新しい物語として息づいてくれた——その事実だけで、「書いて本当によかった」と心から思えます。

響くタイミングは、人それぞれでいい

一方で、本をお渡ししても感想がない方や、読めたかどうか分からない方もいらっしゃいます。

でも、私はそれで全く構わないと思っています。

小説というものは、無理に読んでもらうものではありません。

言葉や物語が心に響くかどうかは、その人が「今、どんな感情の場所にいるか」によって全く変わってくるからです。

今すぐ響かなくても、あるいは今はこの本を開くタイミングではなかったとしても、それでいいのです。

例えば、半年後、数年後。

人生のふとした瞬間、何かにつまずいて苦しくなったとき。あるいは、ふと立ち止まりたくなったとき。

「そういえば、なんか物語を読んでくれみたいなことを言ってたやつがいたな。木村っていうやつが小説を書いたみたいなことを言ってたな」

あんときは全然興味なかったし、読む気もなかったんだけども、ふと思い出して本を開いてみる。

そのとき初めて、その人の心に深く響くかもしれない。

すぐに結果や反応を追い求めるのではなく、「いつか、誰かの心に届くかもしれない」という種を蒔くような気持ちでいること。

今回の皆さんの反応(そして静かな反応も含めて)を通じて、私自身がその大切なスタンスを改めて教わった気がします。

次の物語へ——世の中の「真理」と「優しさ」を届けるために

『ただいまの鈴が鳴る空に』と向き合っていた時間、私は自分自身がとても穏やかで、優しい気持ちになれているのを感じていました。

書くこと自体が、私にとっても救いであり、至福の時間だったのです。

実は、すでに第2弾の執筆を進めてはいたものの、どこかしっくりこず、「次はどう描けばいいのだろう」と納得のいく展開がまとまらずに頭を抱えていました。

けれど、今回いただいた感想を読み返し、さらに今回この小説を書く上でご縁があった先生からもらった

「もっと自分の癖やフェチみたいなものを前面に出した方がいい。それこそが自分らしい本になる」

というアドバイスを思い出したとき、スーッと視界が開けたのです。

自分が本当に書きたい根底の軸には、やっぱり時代が変わっても揺るがない「世の中の真理や法則の核心を突く物語」がある。

そこに、自分ならではのこだわりや「癖(フェチ)」を存分に乗っけていけばいいんだ、と。

この二つが合わさったとき、自分にしか書けない新しい物語が生まれるのだと確信しました。

現在取り組んでいる第2弾の方向性をガラッと切り替え、この先も第3弾、第4弾と、自分の好きを詰め込んだ本質的な物語を自由に紡いでいこうと思っています。

本を読んで感想をくださった皆さん、そして本を手元に置いてくださっている皆さん。

皆さんの存在や関わりが、私にとって何よりの励みになっています。

作品を受け取ってくださり、本当にありがとうございました。

また次の物語でお会いできる日を楽しみに、歩みを進めていきます。

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