みなさんは、ビジネス書やネットの意識高い系コラムでよく見かける「メキシコの漁師とコンサルタントのお話」をご存じでしょうか?
「あ〜、あれね!」という声が聞こえてきそうですが、お喋りついでに少しだけおさらいさせてください。
メキシコの田舎町で、のんびり魚を獲って暮らす漁師がいました。
毎日、家族と過ごし、昼寝をして、夜には仲間とワインを飲みながらギターを弾いて楽しく暮らしています。
そこに、まぶしいほどのエリートコンサルタントがやってきて言いました。
「もっと労働時間を増やして魚をたくさん獲り、大きな船を買い、会社を設立して上場させるべきだ!」
漁師は尋ねます。
「それで、そのあとはどうなるんだい?」 コンサルタントはドヤ顔で答えます。
「引退して、田舎町でのんびり魚を獲って、家族と過ごし、昼寝をして、夜には仲間とワインを飲みながらギターを弾いて暮らすのさ!」
漁師は笑いました。「それなら、もう今やってるよ」
🫣このメッセージを、今「人生の迷子」になりかけているあなたへ……と見せかけて
このお話を読んで、「じゃあ、必死に頑張る意味なんてないじゃん。現状維持が最強!」と思った方もいるかもしれません。
今回のこの記事は、今まさに「いろんな目標に向かって毎日バタバタと頑張っているけれど、ふと、自分は一体どこに向かって猛ダッシュしてるんだろう?
と白目を剥きそうになっている人」に向けて書いています。
挑戦したいけれど、頑張った先に何があるのか分からなくなっている人にも、ぜひ届いてほしい。
……と、偉そうに大真面目に語ってきましたが。
この記事をここまで書き上げてみて、私はハッと気がついてしまいました。
「あ、これ、他の誰でもない、今まさにキャパオーバー寸前でドタバタしている自分自身へのメッセージだわ」と。
実は今の私も、やりたいことに向かって走る中で、時間に追われて「あ〜!余裕がない!ちょっとお疲れモードかも!」と感じることがあります。
そんな時、この漁師の話が頭をよぎるのです。
「一度全部やめて、最初からのんびり過ごした方が正解なんじゃないか?」と。
でも、本当にそうでしょうか?
私は、あのコンサルタントのアドバイスにも、素晴らしい一理があると思うのです。
彼は決して的外れなことを言って漁師に論破されただけの、哀れな悪者ではありません。
🗺️人生は、いろんな景色を味わうための「冒険」

私は、人生って「冒険」そのものだと思うのです。
冒険ですから、行くか行かないかは個人の自由。毎日同じ場所で、変わらない日常の中にある幸せをじっくり熟成させる生き方も、ひとつの素晴らしい選択です。
だけど、もしコンサルタントの言うように、ちょっと重い腰を上げて遠くへ出かけ、泥臭く努力して進んでみたらどうなるでしょうか。
そこには、「元の場所でじっとしていたら、一生出会えなかった景色」が広がっています。

ぐるっと1周まわって、最終的に漁師と同じように「のんびりお酒を飲んで歌う時間」に戻ってきたとしても、その時に感じる気持ちは絶対に違います。
右から見る景色、左から見る景色、いろんな角度から人生を見つめ、たくさんの経験を通過してきたからこそ、その時味わうお酒や歌の深みは、何倍にも膨れ上がっているはずなのです。
せっかくの人生、行けるところまで行って、いろんな味を堪能した方が、純粋に面白いじゃないですか。
🚫ただし、私は「高いところ」には行きません

……と、ここで私の個人的な「見方」というか、重大な告白をひとつ。
世間のビジネス書はよく「より高みを目指せ!」「誰も見たことのない高い景色を見よう!」なんて煽ってきますよね。
でも、私には「より高いところから世界を見渡してみたい」という高尚な思いは、これっぽっちもありません。
なぜなら私、大の「高所恐怖症」だからです。
高いところに行ったら景色を楽しむどころか、足がすくんでお酒も喉を通りません(笑)。
だから、上を目指してハシゴを登る必要なんてないんです。
物の見方を変えるなら、ちょっと「斜め上」とか「斜め下」を覗き込んでみるくらいがちょうどいい。なんなら、その場でぐるっと回って「180度ガラリと見方を変えてみる」だけでもいいんです。
上へのぼる「高み」ではなく、いろんな角度から世界を面白がる「深み」の目線で行こう、そう思っています。
👟物の見方を変えるのは「思考」ではなく「行動」である

「物の見方を変えるなんて、ただの気の持ちようでしょ?頭の中で考え方を変えればいいだけじゃない?」
そう思う方もいるかもしれません。
でも実は、何か具体的な「行動」を起こさない限り、人間の物の見方や考え方って絶対に変わらないのです。
口だけで「変わりたいな」「違う景色が見たいな」と言っていても、この世界は何も変わりません。
この世の根本にあるのは、いつだって「行動」です。
カウンセリングを受けて話をしてみる、今やりたいと思っていることに思い切って一生懸命没頭してみる、いつもと違う道を歩いてみる。
そうやって実際に足を動かし、行動という刺激を自分に与えてあげるからこそ、初めて脳のスイッチが切り替わり、今まで見えなかった180度違う景色がフワッと目の前に現れるのです。
だからこそ、今日も「やることが多くてんてこ舞い!」なこのドタバタを、愛おしい“大冒険”として全力で楽しんでみようと思います。
頭で悩むのはもうおしまい。
さあ、あなたは今日、新しい景色を見るためにどんな一歩を踏み出しますか?

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