先日、あるクライアントの方から思いがけないプレゼントをいただきました。
「木村さん、これ……」と差し出されたもの。
なんと、ご自宅の庭に咲いたお花の「写真」が2枚! わざわざスマホの画面ではなく、プリントアウトした写真にして、私に見せるために持ってきてくださったのです。
正直、この2枚の写真、今の私には何よりもドストライクで胸に刺さりました。
だって、ご自宅の庭でふとお花を見たときに、
「あ、綺麗に咲いてるな。そうだ、木村さんに見せてあげよっと!」と私のことを思い出してくださったわけですよね。
私が全く知らないところで、私のためにわざわざ写真を準備してくれた時間がある。
その事実だけで、もう嬉しすぎて思わず顔がほころんでしまいました。
「ああ、この仕事をしていて本当によかった!」と、心の底からジーンと感動した瞬間でした。

✨ 「ポジティブな共鳴」がもたらす心の豊かさ
せっかくなので、この「嬉しさ」の正体を、心理学の視点から少しだけ真面目に語らせてください(笑)。
心理学者のバーバラ・フレドリクソンは、日常のちょっとした瞬間に温かい感情を共有することを「ポジティブな共鳴(マイクロ・モーメント)」と呼んでいます。
これは、決して大げさな出来事である必要はありません。
「これ綺麗だね」「なんか面白いね」といったささやかな感情を分かち合うだけで、お互いの心にポカポカとした強い絆と幸福感が生まれるという、魔法のような仕組みです。
クライアントの方がご自身の庭で感じた「お花が咲いて嬉しい!」というポジティブな感情を、写真という形にして私に「お裾分け」してくれた。
その瞬間、ただの会話を超えて、私たちの間には間違いなく温かいエネルギーが循環し、ポカポカの絆が生まれていたのです。
🍀 本当の幸せは、日常の小さな優しさの中にある
私が本当に人から欲しいものって、きっとこういうものなんです。
いや、私だけではないのかもしれません。
きっと多くの人が、心の底ではこうした温かさを求めているのではないでしょうか。
なぜそう感じるかというと、人と関わる中で、こうした小さな優しさを受け取ったときの皆さんの表情を、私は何度も見てきたからです。
大笑いしているときよりも、ずっと穏やかで、本当に豊かな、心からうれしそうなお顔をされるんですよね。
豪華な品物や特別なイベントではなく、ちょっとした気遣いや、ささやかなプレゼント。
ふとした瞬間に笑顔で「ありがとう」と言葉を交わせる関係や、今回のように相手を喜ばせようとする純粋な思いやりの心。
綺麗なものは綺麗だと感じたから他の人にも見せてあげたいという純粋な思いや、嬉しいと感じた瞬間に「今すごく嬉しかったです、ありがとう」と素直な心をそのまま伝えること。
本当はみんな、こういうものを大切にしたいし、欲しいと願っているはずです。
けれど、日々の忙しさや他の何かにごまかされてしまったり、気づかないまま通り過ぎてしまったりしているのかもしれません。
こういった、日常の小さな優しさや感謝の気持ちを静かに贈り合えることこそが、心の底から喜びを感じられる「本当の幸せ」なのだと思います。
誰かの日常の「綺麗だな」「嬉しいな」という風景の隙間に、私が存在できたこと。
そして、そんな粋で優しい気遣いができる方と出会えた奇跡。
私自身も、こんな風に自然と優しい気遣いができて、感謝の気持ちをさらりと伝えられるような人に、もっとなりたいなと強く感じました。
これからも、こんな風にふわっと笑顔になれて、じんわり心が温かくなるような小さな交流を大切にしながら、目の前の方としっかり向き合っていきたいと心に静かに誓った出来事でした。
心理カウンセラー 木村裕

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