ネガティブな自分を認める心理学的「統合」とは?あなたの「ブラックな部分」にGOサインを出そう!

「いいことだけ考えよう!」「ネガティブは即、ポジティブ変換!」 心理カウンセラーとして、私、木村裕もずっとそう信じてきました。

このブログでも、「光り輝く場所からメッセージを受け取ろう」とお伝えしてきましたよね。 それは今でも、迷った時の「北極星」として、とっても大切なことだと思っています。

空を見上げて「あ、あっちが明るいな」って進む方向を確認するのは、愛に満ちたナビゲーションを受け取ることですからね。

でもね、1年前にCanvaで一生懸命作った「ビジョンボード」を眺めていた時のこと。

これが、1年前に私が「いいな!」と思うものだけを詰め込んで作ったビジョンボードです。

「ビジョンボード」というのは、自分の好きな写真や理想のイメージを集めて、一枚のボードにまとめた「ワクワクの宝地図」のようなもの。

朝の光の中でマラソンをして風を切る瞬間や、相棒のバイクで旅に出て、一人で道を路を踏みしめていく孤独な時間の尊さ。そんな「一人の時間」を大切にする反面、大好きな仲間たちに囲まれて笑い合いたいという願い。

そして、こんな美しい景色と空間の中でカウンセリングを行い、心を通わせたいという理想。そこには「Thank you」という何気ない一言のメッセージも添えています。実は、こうしたちょっとした感謝の言葉こそが、何よりありがたく、生きる価値を教えてくれる宝物なんです。

さらに、ボードの中にはお金がパラパラと降ってくるイメージものせています。これまではお金に不自由することも多かったからこそ、これからは経済的な不安に縛られず、自分のやりたいことを全力で形にしていきたい。

お金は自分の人生を支え、可能性を広げてくれる「大切なパートナー」だという思いを込めてのせたものです。

ここには、私の「好き」や「憧れ」という名の、キラキラした宝石たちがぎゅっと詰まっています。眺めているだけでウキウキして、心がパッと明るくなる。そんな、私にとっての大切な「光」の地図なんです。

でも、実はこの「光」が眩しければ眩しいほど、見えてきたものがあったんです……。

ふと、その画面をパタンと閉じた瞬間に、気づいちゃったんです。「……あれ? 結局、いつものネガティブな自分がそこにいるぞ」って。

また、日々のカウンセリングを通じて多くの方の心に触れさせていただく中でも、確信したことがありました。

人の心の中には、光り輝く良い部分も、目を背けたくなるような悪い部分も、すべてが一緒に同居している。それが自然であり、当然の姿なんだ、ということに気づかされたのです。

🌙 ボードを閉じても、ネガティブは「必ず」そこにいる

ビジョンボードの中は、もう宝石箱をひっくり返したような美しさです。 眺めている瞬間は「ウキウキ!」ってなるんです。

でも、ふと現実に戻ると、そこにはいつもの「どんよりした自分」が、ちゃんと待っている(笑)。 いくら綺麗なイメージを見たところで、心の中のモヤモヤが消えてなくなるわけじゃないんですよね。

むしろ、ボードがキラキラしていればしているほど、現実の自分とのギャップに「……はぁ。今の私は、全然あんな風になれてない」って、逆に苦しくなっちゃう。

これ、実は当然のことなんです。 世の中で「ポジティブ思考」がこれほど推奨されているけれど、人間から「暗い感情」を消し去るなんて、そもそも無理があるんですよ。

💎 アンミカさんの「白は200色」に隠された真実

テレビで圧倒的な存在感を放っている、アンミカさんを例に考えてみましょう。 有名な「白って200色あんねん」という言葉。

彼女があれほど繊細に「光(白)」の違いを見分けられるのは、幼少期の極貧生活や、火事で家を失うといった壮絶な苦労、さらには顔に大怪我を負うなど、真っ暗な闇や、どん底のグレーな感情を知り尽くしているからなんです。

アンミカさんに共通しているのは、自分のネガティブな部分を消そうとしたり、見ないふりをしたりしなかったこと。 「真っ暗な自分も、孤独な自分も、これが私なのよ」と、ドシッと受け入れた。

自分の「影」と仲直りして、それを言葉の「深み」や「優しさ」に変えたからこそ、あんなに多くの人を惹きつける光を放っているんですよね。

🧩 「統合」って、自分というパズルのピースを揃えること

心理学では、光も影も自分の一部として認めることを「統合(とうごう)」と呼びます。 でも、「統合」って言われてもピンときませんよね。 簡単に言うと、「自分というパズルのピースを、全部揃えてあげること」です。

今までは、「キラキラしたピース(光)」だけを集めて、自分という絵を完成させようとしていました。 しかし、それだと絵が穴だらけで、スカスカになっちゃう。

そこに「情けないピース」「怒りっぽいピース」「不安なピース(影)」を、「これも私、あれも私。どれ一つ欠けても、私じゃないんだよね」って、元の場所にピタッとはめてあげること。 これが「統合」です。

「ネガティブを捨てよう」とするのは、パズルのピースを無理やりゴミ箱に捨てるようなもの。 そんなことしたら、いつまでたっても「自分」という絵は完成しません。

💮 あなたの全部に「ハナマル」を!

もし、あなたが今「前向きにならなきゃ」と無理をしているなら。 「ビジョンボードを見ても、すぐに落ち込んじゃう自分」を責めているなら。

一度、その「ブラックな自分」も、ビジョンボードの特等席に招待してあげてください。 綺麗な景色の隣に、ちょっとカッコ悪い自分の本音を並べてあげてください。

光のメッセージは、あなたのキラキラした部分だけに届くのではありません。 ボロボロで、ネガティブなあなたも含めて、まるごと愛されているんです。

「光」と「影」、どっちもあってコンプリート! 自分というパズルのピースを全部並べた時、あなたの放つエネルギーは、嘘偽りのない「どっしりした本来の輝き」に変わりますよ。

私も、新しく作り直します。 明るいところも、暗いところも、無理に形を変えずに全部ひっくるめた「最高の私」のビジョンボードを!

完成したらまたブログで紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。

🌈今回のテーマをより深く考えたい方へ(Kindleでも読める書籍)

今回のテーマに関連して、自分の心と向き合うヒントをくれるおすすめの書籍をご紹介します。

  1. 『アンミカ流ポジティブ脳の作り方』 アンミカ (著) 「白は200色」のアンミカさんが、壮絶な過去や心の闇をどうやって「光」の言葉に変えてきたのか。単なるポジティブ本ではなく、彼女の優しさの根源にある「深み」を感じられる一冊です。https://amzn.to/4bgmZAv
  2. 『ユング心理学入門』 河合隼雄 (著) 日本におけるユング心理学の第一人者による、不朽の名作です。今回お話しした「影(シャドウ)」や「自己実現」について、物語を読み解くように優しく解説されています。著者自身が心理学を学ぶに至った経緯も綴られており、自分の「ブラックな部分」をどう受け入れ、自分らしい絵を完成させていくかの道標になる一冊です。              https://amzn.to/4s5J24j

    心理カウンセラー 木村裕

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