先日、娘の卒業式に出席してきました。
厳かな空気の中、18歳の若者が放つ「真実」に触れて、 とても清々しく、深い気づきに満ちた時間を過ごせたんです。
そこでね、驚かされました。
卒業生代表の女の子。 彼女がステージで語った言葉が、あまりにも深く、本質をついていて……。
僕が18歳の頃なんて、 「今日の晩ごはんは何を食べようかな」 くらいのことしか考えていなかった気がするんですけど(笑)、 彼女がその時語った内容は、実に見事なものでした。
「成長すればするほど、この社会の仕組みというものが、いかに複雑に絡み合ってできているかに気づかされる。生きていくのは、なんて難しいことなのだろう」
その鋭い洞察力に、会場にいた大人たちはみんな、 言葉を失って聞き入っていました。
✨ なぜ、あの日、会場の心は一つに共鳴したのか?
彼女の言葉に、会場のあちこちからすすり泣く声が聞こえてきました。 私も、思わず涙が溢れました。
心理学では、自分でも気づかなかった (あるいは、日常で蓋をしていた) 心の奥底にある真実を言葉にしてもらったとき、 深い納得感とともに感情が解放されることを 「カタルシス」と呼びます。
彼女は他にも、的を射た言葉をいくつも投げかけてくれました。
これからの人生、先人である大人たちに教えを乞いたいという謙虚な姿勢。 それから、今までの日々への深い感謝。
私が普段ブログで書いているような「物事の捉え方」と重なる部分がすごく多くて、 18歳にしてこれほど深く理解しているのかと、ただただ感銘を受けたんです。
🍃 「日常」という名の魔法にかかっていませんか?
劇的な感動を味わって「大切なことに気づけた!」と思っても、 式が終わって一歩外に出れば、またいつもの日常に戻ってしまいます。
仕事の段取りを気にし、人間関係に頭を抱える……。 せっかく触れた「世界の真実」を、私たちはすぐに忘れてしまいがちです。
彼女が語ったように、この世界は確かに複雑に絡み合っていて、 一筋縄ではいかない難しさがあります。
一方で、私はブログで「心を軽やかに保つシンプルさ」の大切さをお伝えしています。
一見、正反対のことを言っているようですが、実はどちらも「世界の真実」なんですよね。
この複雑な世の中の仕組みを客観的に見つめる知性を、人は持っている。 その知性があるからこそ、荒波の中で「心を軽やかに保つシンプルさ」を 持つことの本当の価値や尊さが、身にしみて分かるのだと思います。
18歳の彼女にそのことを改めて教えられ、確信することができました。

🌊 流されず、大切なものをただ「感じて」いたい
この複雑な世の中の仕組みを客観的に見つめる知性を持ちながら、それでも、
- 大切なものを、大切だと感じ続けること
- 日常の忙しさに、自分の心を流されないこと
この「心の軸」を、力まずに、 ふわりと持ち続けていたいなって、改めて思ったんです。
私の趣味はマラソンですが、走っている最中も、 温泉でリラックスしているときも、 それから家で猫と一緒にゆっくり過ごしているときも。
その本質的な感性を、指の間からこぼさないように、 優しく大切に感じていたい。
18歳の彼女が教えてくれた、まっすぐな視点。 それを胸に、明日からも軽やかに歩いていこうと思います。
あの日の涙を、忘れないように。
心理カウンセラー 木村裕
📚 木村裕の「心を軽くする」おすすめの本
今回の記事を書きながら、ふと思い出した2冊の本をご紹介します。 複雑な世界の歩き方と、その先にあるシンプルさを教えてくれる大切な本です。
『幸せになる勇気 ―自己啓発の源流「アドラー」の教えII』(岸見 一郎 / 古賀 史健・著) 前作に続き、「愛」や「自立」という人生の本質的なテーマを深く掘り下げています。複雑な人間関係の中で、どうすれば私たちが心軽やかに生きていけるのか。その確かな指針をくれる一冊です。 https://amzn.to/4rX8d94
『運転者 ― 未来を変える過去からの使者』 (喜多川 泰・著) 「運」や「世の中の巡り合わせ」という、自分ではコントロールできない複雑な仕組みをどう捉えるか。18歳の卒業生が語った「難しさ」に対する、最高に温かい答えが詰まった物語です。https://amzn.to/3OR8YC0

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