こんにちは!心理カウンセラーの木村裕です。
先日、職場でちょっとした出来事がありました。
最初はニコニコと穏やかに喋っていた相手が、次に会った時からパタリと笑顔が消え、今は完全に私を無視しているんです。全く思い当たるようなことはありません。
「ムカつく!」とか「ショック!」とか……。
昔の私なら、マラソンのラストスパート並みのエネルギーで、怒りや戸惑いをぶつけに行っていたかもしれません。
でも、今の私は少し違います。 今の状況を、心理学の視点から淡々と眺めているんです。
🎲 2:6:2の法則(パレートの法則) ―― 「嫌いなヤツ」が教えてくれること
心理学やビジネスの世界には、「2:6:2の法則(パレートの法則)」という、人間関係の統計的なルールがあります。
- 2割の人:あなたが何をしても、あなたのことが好きな人。
- 6割の人:どちらでもない、状況次第で変わる人。
- 2割の人:あなたが何をしても、あなたのことが嫌いな人。
これ、どんな環境でも一定の割合で存在すると言われています。
ここで考えてみてください。 一番厄介なのは、「誰がその2割(嫌い派)なのかが分からないこと」ではないでしょうか。
もし、自分が大好きな人や、大切にしたいと思っている相手が、実は表面上は綺麗に振る舞いながら、内心は「コイツ嫌いなんだよな」と思っていたら……。これこそショックですよね。
ところが、今回の彼は非常に分かりやすい。 自ら「私はあなたのことを嫌いな2割ですよ」と態度で示してくれたわけです。
彼がその「嫌い枠」にカチッと収まってくれたおかげで、私の大好きな人がその枠に入っている可能性が、一人分減ったんです。
そう考えると、「ああ、この人が2割のうちの一人で良かったな」と、落ち着いて受け止めることができます。
結局、「嫌いな人がハッキリ分かることで、大切な人から嫌われているかもしれないという確率を一つ減らせる」。そんな風にプラスに捉えることもできるよね、って話なのですが、分かりますか?
🪞 鏡の法則 ―― 「外のアイツ」は「内なる自分」の通訳者

さらに、もう一つの視点が、このブログでも何度も登場しているおなじみの「鏡の法則」です。
目の前の現実は、自分の内面を映す鏡。
「無視される」という映像が映っているなら、それは「自分の中の誰か」が無視されて泣いているというサインかもしれません。
私の場合、すぐに思い当たりました。 介護の仕事とカウンセリング、二足のわらじで限界ギリギリの「私の体」です。
腰が痛い、肩が重い……体は必死にメッセージを送っていたのに、私は「まだいける!」と、その声を無視し続けていました。
職場の彼は、私が自分自身(体)を無視しているという状態を、あえて「無視」という分かりやすいカタチで見せてくれている通訳さんだったんです。
彼がその役割をしてくれるおかげで、私は「おっと、自分の体の声を無視してた。ごめんよ、マイボディ!」と、自分をより良い方向に整え直すことができます。
つまり、この法則がしっかり腑に落ちていれば、「無視する彼」という状況を作り出しているのは自分自身である、と捉えることもできるのです。
🔑 【種明かし】なぜ私は「無視」を笑い飛ばせるのか?
ここまで読んで、「いやいや裕さん、理屈はわかるけど、そんな風に思えないよ!」と感じた方もいるかもしれません。
実は、そう思える人とそうでない人の間には、たった一つだけ決定的な違いがあります。
それは、「自分の人生のハンドルを、誰に握らせているか」という点です。
🚗 「他人にハンドルを渡している」状態
無視されて腹が立つのは、「私の気分を良くするか悪くするかは、相手次第」という、相手に自分の感情の主導権を渡してしまっている状態です。 これだと、相手の顔色一つで、自分の心という車が振り回されてしまいます。
🏎️ 「自分がハンドルを握っている」状態
一方で、今の私や、心理学を味方につけた人は違います。 「相手がどう振る舞おうが、私の心をご機嫌にするのは、私の仕事」と決めています。
だから、無視された瞬間にこう考えます。 「あれ、アイツが変な運転(無視)をしてきたぞ。でも私の車(心のハンドル)は私が握ってる。よし、この出来事を分析の材料にして、自分をより良い方向に整えよう!」
つまり、「出来事」に意味をつけているのは、常に自分であるという確信があるんです。
🏃♂️ 視点を変える「心の筋力」
これって、マラソンに例えてみると、 40キロ地点で足が痛いとき、「もう最悪だ」と思うか、「ここを乗り越えればゴールはすぐそこだ!」と思うか。
どちらも「足が痛い」事実は同じですが、選ぶ言葉でその後の走りが変わりますよね。
私は、日々猫とゆっくり過ごしたり、温泉で自分を労わったりすることで、この「自分の声を無視しない=自分を愛する」という心の筋力を日頃から鍛えるようにしています。
今回のように、つい頑張りすぎて自分の声を無視してしまった時でも、この「心の筋力」があれば、鏡に映った出来事からすぐに軌道修正ができるんです。

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