こんにちは!心理カウンセラー 木村裕です。
今週は寒さが少し緩んできた感じですね。 せっかくなので、軽く走ってきました。
さて、今日は介護の現場で出会った、ある「気品あふれるお嬢様」のお話をさせてください。
その方は70代前半。いつもどこか寂しげで、暗い表情をされていました。 でも、ふとしたきっかけでお話を伺うと……まあ、びっくり! 自ら本を書かれたこともある、まるで映画の主人公のような華麗なる経歴の持ち主だったんです。
若かりし頃の美しさが目に浮かぶような、凛とした佇まい。 でも、その上品なオーラの奥には、誰にも言えなかった「深い傷」が隠されていました。
🍎 「夫婦なんだから」という言葉のナイフ
彼女が打ち明けてくれたのは、かつての旦那さまとの物語でした。 実は旦那さま、かなりの「恋多き男」だったそうで……。 浮気相手が直接乗り込んでくるなんてドラマのような修羅場もあったそうです。
若き日の彼女が、苦しくて、勇気を出して周りに相談したとき。 返ってきたのは、こんな言葉たちでした。
「まあまあ、そうは言っても夫婦なんだから」 「なんだかんだ言って、結局はうまくやってるんでしょ?」
これ、言った側は当たり障りのないフォローのつもりだったのかもしれません。でも、彼女にとっては心を切り裂く「ナイフ」でした。
周りの人は、みんな「夫婦」っていう言葉を並べて、彼女の苦しみを適当に言いくるめようとしたんですね。
でも、そうやって「夫婦なんだから」で片付けられちゃうたび、彼女が本当にわかってほしかった心の痛みは、どこにも届かなくなってしまった。
自分の本当の苦しみが、世間の「当たり前」に飲み込まれていく……。 その「理解されなさ」こそが、彼女を一番苦しめていた正体だったんです。
🍀 ほんの少し、想像してみるだけで。
私は彼女の話を聞きながら、ふとした一言をかけてみました。
「周りは『夫婦だから』なんて言って納得させようとしたけど、本当は『一人の人間』として、この苦しみをちゃんとわかってほしかったんだよね」
すると……。
「そう!!そうなのよ!!」
今まで見たこともないような、キラキラした瞳! これ、実はちょっと考えれば誰でもわかる、ごく簡単なことなんです。 でも、この一言をかけてくれる人って、案外いないんですよね。
💎 無意識に「正論の蓋」をしてしまう理由

なぜ、人はわかろうとしないのでしょうか。 それは、人の悩みの本質に向き合うのって、すごくエネルギーがいるからです。
「何か良いアドバイスをしなきゃ」「答えを出してあげなきゃ」という責任感が、いつの間にか「重荷」や「めんどくささ」に変わってしまう。 深く関わって頼られるのが怖かったり、答えを出せない自分に無力感を感じたくなかったり……。
そうやって自分を守るために、無意識のうちに「正論」という蓋をして、逃げてしまう人が多いんです。 以前の僕もそうだったから、その気持ちはよくわかります。
でも、言いくるめようとせず、ほんの少し相手の立場に立って、その本心を言葉にしてあげる。 それだけで、人はこんなにも輝きを取り戻すんですね。
☀️ 今日の幸せレシピ
幸せへの近道は、立派なアドバイスをすることじゃありません。 「その人が、自分の心に正直でいられる場所」を一緒に作ること。
「わかってくれる人がいる」 それだけで、心は驚くほど軽くなります。
彼女、今度ご自身で書いた本を持ってきてくれるって約束してくれたんですよ。 周りに流されず、自分を裏切らずに抱え続けてきた大切な言葉たち。 それを読ませてもらうのが、今から楽しみで仕方がありません。
さて、私も自分の心の声も大切にしながら、過ごしていこうと思います。
あなたの心も、自分の気持ちに真っ直ぐでありますように。

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